
「何ワット必要ですか」というご質問を最も多くいただきますが、正直に申し上げると、ワット数だけではほとんど判断できません。インクを硬化させるのは、時間あたりに照射される照射強度(mW/cm²)です。光学系や冷却に問題があれば、1000 W のヘッドが 300 W のヘッドを下回ることもあります。
ワット数ではなく積算光量から考える
必要積算光量(mJ/cm²)= 照射強度(mW/cm²)× 照射時間(s)。完全硬化に必要な目標積算光量はインクメーカーから入手できます。顔料濃度や膜厚により、通常は数百から数千 mJ/cm² の範囲です。
必要光量が決まれば、照射強度と速度をトレードオフできます。20 m/min で稼働し硬化幅が 100 mm のラインでは、照射時間は約 0.3 秒しかないため、非常に高い照射強度が必要です。同じインクでも 2 m/min のコンベアなら余裕が大きくなります。
簡易選定表
| 硬化幅 | 推奨照射強度範囲 |
|---|---|
| 50 mm 未満(スポット、ナローヴェブ) | 3000–12000 mW/cm² |
| 50〜150 mm(ラベル、印字) | 1500–4000 mW/cm² |
| 150〜400 mm(広幅コーティング) | 800–2500 mW/cm² |
次に実際の制約を確認する
- 使用距離:ヘッドを離すと照射強度は急速に低下します。実際のギャップで測定してください。
- 波長の適合:365 nm 用インクに 395 nm のランプを使うと、出力の大半が無駄になります。
- 冷却:間欠使用なら空冷で十分ですが、高出力の連続使用には水冷が必要です。
- 基材への熱:薄膜や突板では、インクよりも電力密度が制約になることが多いです。
インクのデータシート、ライン速度、硬化幅をお送りください。ワット数の推測ではなく、具体的なご提案を返信いたします。
価格表ではなく、硬化のご提案
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